品質の違い

優良な販売店は正規品の品質に近づけるよう、リサイクルトナーのクオリティを高めていますが、正規品とまったく一緒なわけではありません。リサイクルトナーを買い求める販売店を決めるときには、この点を無視しないようにしましょう。

紙まず、印刷したときの色合いが正規品とリサイクルトナーとで微妙に違っていることがあります。ただ、ビジネス文書の印刷など、通常使用する分には支障をきたすような違いではありません。また、印刷可能枚数にも違いがあります。正規品と比べるとリサイクルトナーのほうが、印刷可能枚数が多少少ないことが多いです。

同じモデルのリサイクルトナーであっても、販売店ごとに品質にはバラつきがあります。先述した色合いや印刷可能枚数もそうですが、回収後のトナーカートリッジの取り扱い方が販売店によって違います。

具体的には、トナーカートリッジを回収後、トナーを充填して再販している販売店もあれば、回収したトナーカートリッジを分解し、洗浄や修理交換をほどこした上で再販している販売店もあるのです。メンテナンスは不具合率にも影響を及ぼすこととなるため、品質のよしあしでいえば、後者のほうがよい可能性が高いといえるでしょう。

~参考記事~
保証の違い
値段の違い
まずリサイクルトナーって?


保証の違い

修理屋さんプリンタ本体が故障した際の保証の違いが、正規品とリサイクルトナーとではあります。正規品のトナーカートリッジを使用していた場合、プリンタ故障時の修理などは多くの場合、無償で行なわれます。これに対して、リサイクルトナーを使用していた場合、プリンタ故障時の修理などはほとんどの場合、有償になるといわざるを得ません。

しかし、リサイクルトナーの販売店の中には、有償でのプリンタ修理などの費用を負担してくれるところがあります。リサイクルトナーを使っていたとしてもプリンタ本体への悪影響はほぼないという報告もありますが、万が一のことを考えて保証が欲しいということであれば、リサイクルトナーを購入する販売店を決める際の条件に入れるとよいでしょう

そのほか、リサイクルトナーの印刷不良を保証している販売店は多いです。低率ではあるものの、正規品に比べれば不良率は高いのがリサイクルトナーであり、保証は付いていたほうがよいでしょう。なお、ただ保証が付いていることで買うのではなく、どういう印刷トラブルが起こったときに保証を受けることができるのか、そして何年間にわたり保証が続くのかを確認し、納得のいく販売店と取引することが重要です。

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品質の違い
値段の違い
まずリサイクルトナーって?


値段の違い

トナー正規品とリサイクルトナーとでは、価格の違いがあります。安いのはリサイクルトナーのほうであり、多くの製品は正規品の60~70%の値段で販売されています。より安い製品では正規品の半額以下、極端に低価格なものでは正規品の10%以下で販売されているものもあります。リサイクルトナーはシンプルに中古品だから安いということもできますが、具体的には以下のような理由があります。

リサイクルトナーの低価格が実現している理由としては、正規品のパーツを再利用し、汎用トナーを詰めている点をまずあげることができます。また、正規品は製品の研究開発費用、広告宣伝費などがトナーカートリッジ自体の価格に上乗せされているのに対し、リサイクルトナーは比較にならないほどこうした費用がかかっていないため、安く顧客に販売することができているのです。

よりお得感を出しているリサイクルトナーの販売店では、ネット通販での送料手数料を無料にしていたり、次回以降のショッピングで使えるポイントを購入者に付与したりしています。また、使用済みのトナーカートリッジの回収・運送料金を無料にしているところもあります。こういったお得な要素は、販売店を選ぶ際のひとつの基準になるでしょう。

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品質の違い
保証の違い
まずリサイクルトナーって?


まずリサイクルトナーって?

色主にレーザープリンタ複合機に使用されているトナーカートリッジで、トナーというごく小さな粉末によって色を定着させます。インクジェットプリンタ複合機でいうところのインクにあたるものです。トナーカートリッジにはプリンタ本体を製造しているメーカーが日本のユーザーを対象に生産を行なっている新品のほか、リサイクルトナーカートリッジというものもあります。リサイクルトナーは、使用済みの空のトナーカートリッジをプリンタ本体を製造しているメーカーが回収し、トナーを補充して再販されているもののことをいう場合が多いです。トナーカートリッジを一度使い終わっただけで廃棄しない、エコな製品です。

リサイクルトナーは無限に再販できるわけではなく、1回しかリサイクルできないトナーカートリッジもあれば、5回や6回、7回とリサイクルが可能なトナーカートリッジもあります。良好な印刷結果を得ることができず、トナーカートリッジ本体が寿命を迎えるまで再販されることになるわけです。

また、リサイクルトナーはプール品とリターン品に大別されます。プール品は販売店が在庫として抱えているトナーカートリッジで、販売店は受注後すぐに納品することができます。一方、リターン品は顧客が持っているトナーカートリッジを販売店が回収し、トナーを充填した状態で顧客に返却されます。再生するための作業がある分、リターン品のほうが納品までの日数は多くかかるのが普通です。

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